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三国志を語る(21)


語る会も見てくれてる人がいるんだなぁ。。。と思って



やる気満々に(笑)



善哉行ぜんざいこうの続きです~




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善哉行ぜんざいこう



自らの身の薄祜はっこなるを惜しむ





つとに賤しくして孤苦にかかる





既に三徒さんしの教えは無く



庭に過ぎる語を聞かず




其の窮は抽裂さるるが如し



自ら似てたのむ所を思う



一介の志を懐くといえど




是の時、其れくせんや




窮を守る者は貧賤



惋歎えんたんして涙は雨の如し




泣涕す於きゅうていすああ悲しきかな



活くる乞うも安くんぞ能く観ん




我は天穹てんきゅうに願う




琅邪ろうや左に傾側するを





雖だ忠誠をくさんと欲し




公 其れ楚より帰るを欣ぶ



人を悦ばすも由お為に歎く



情を抱くもぶるを得ず




顕行けんこうは天、人に教う



誰か知らん 緒あらざる莫きを



我が願い 何れの時にか随われん



此の嘆き 亦た処し難し



今 我 将た何ぞ光曜に照らされん



銜むを釈ふくむをとくこと、雨に如かず




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曹操の父・曹嵩は初平4年(193)陶謙に襲われて殺されました。



その時、曹操は39才でしたね。



この善哉行の詩では幼少に父を亡くしたと書いてますが・・(笑)



詩の中に出てくる「琅邪」は山の名前で、山東省青島市あたりらしいです。



父・曹嵩が殺された場所で曹操は殺された忌まわしい山が



傾けばいい、と願ったそうです。




*守窮者*とは、貧しさを、そのまま受け入れて我慢する人のことです。





今回で一旦、三国志を休憩して次回からは始皇帝の続きを書こうとおもいまーす。