三国志を語る(15)

三国志を語る会。もう1年続いてます~。



ずっと一人で語ってるだけだけど(笑)



さて。今日は前のブログにも書いたけど



曹植の詩について。



曹操は、息子の曹植を跡継ぎにしようか?と迷っていたほど、



曹植を可愛がりました。



曹植は曹操に似て文才があった詩人でした。



曹植と言えば有名な「七歩詩」が有名ですが





私は曹植の吁嗟篇くさへんが大好きです。




曹植の悲しみが現れている詩ですね。




最後、追加して書いてます。。。(何故か書き忘れている)



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吁嗟篇くさへん







ああ、この転蓬てんぽうの身よ。



この世に生きながら何故わたし一人がこうなのか。



久しく元の根から離れて去り、



朝も夜も休まる時とてない。



東へ西へと七つの道を通り、



南へ北へと九つの道を越えた。



いきなり、つむじ風に巻き込まれ、



わたしを雲間に吹き上げた。



天の果てまで行くかと思いきや、



たちまち深い淵に落ちた。



突風がわたしを連れ出してくれ、



わざわざ畑のなかに送り返した。



南へいくべきを北に行ったり、



東と思えば逆に西に向かう。



うろうろ迷い、



何に身を寄せたらいいのか。



突如、死んだかと思えばまた生き返る。



ふわふわ風に舞って八沢をめぐり、



ひらひら漂って五岳を経た。




転変を続けて安定の地がない



わたしの辛さをだれが知ろう。



出来るものなら、林の草となって



秋の野火に巻き込まれて焼かれてしまいたい。


身をつぶされるのは苦痛でないわけはないが、



それでも元の根と繋がっていたい。



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吁嗟とは、ヨモギで、根がない草のことです。



ヨモギが、ふわふわ、ふわふわ・・風に乗り、あちこち吹き飛ばされる。



曹植はそれを自分に例えて読んだ詩なのでしょう。




詩から、とても悲しい気持ちが出ていていますね。




曹植個人の話は、また書いていけたらいいなと思いますが、



曹操一家の「詩」も、大好きです。



曹操の苦寒行の詩や、



曹丕の短歌行とか、大好きです。



曹丕の暗い感情が出ている詩ですね。




いずれまた書きたいとおもいます~。